アンチエイジングの酵素は、学習能力と記憶力にも関連している 1/3

年齢と共に博識になるというのは、一般的な考えですが、アンチエイジングに関連する物質が、このたび、ほかの人間の能力にも影響力を持つということが、科学的に証明されました。
調査員によれば、アンチエイジングに効果を持つことで有名なSIRT1というタンパク質が、加齢に対する抵抗力だけでなく、学習能力や記憶力にも大きな効果を持っていることが研究で明らかにされたそうです。
この研究は、7月11日、Nature紙にオンラインで発表されました。研究を行ったのは、Howard Hughes Medical InstituteのLi-Huei Tsai氏です。
Antiaging Protein Also Boosts Learning and Memory http://www.usnews.com/science/articles/2010/07/13/antiaging-protein-also-boosts-learning-and-memory.html
SIRT1は、サーチュインと呼ばれる酵素の一種で、タンパク質に分類されます。これらに酵素によって、細胞が正常に活動するほか、代謝にも影響力を持ち、生物学的に老化現象を引き起こしていると言われています。
マウスによる動物実験で、このSIRT1は、学習能力と記憶力を保持するために、重要な役割を担っていたことがわかりました。
Tsai氏と彼女の研究チームは、以前に行ったレスペラトロルという抗癌性物質の研究から、SIRT1が脳の働きに強い影響力を持っていることに感づいていたそうです。
マウスを使ったその以前の実験では、SIRT1のような酵素を活性化させるレスペラトロルで、アルツハイマーを発病しているマウスの神経を正常に保つことができたからです。また、レスペラトロルによって、学習能力と記憶力が向上したそうです。
レスペラトロルは、ほ乳類にかかわる全7種のすべての酵素に働きかけ、ほかの生体内作用にも影響しています。そのため、今回はSIRT1に的を絞って研究が行われたというわけです。