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アンチエイジングの酵素は、学習能力と記憶力にも関連している 2/3

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SIRT1の脳に対する影響力を調べるため、Tsai博士と研究チームは、遺伝的に脳内のSIRT1が欠落しているマウスを用意し、学習能力と記憶力を計る検査を行いました。

検査の内容は、マウスを水に沈めた迷路に入れ、沈まない踏み台を覚えられるかどうか調べたり、ケージの中に新しいものと古いものを設置し、場所を覚えるか確認したりします。

そして、先天的にSIRT1の足りないマウスは、これらのものを覚えることが困難だったそうです。

Tsai博士曰く、「今回の実験動物の記憶力は、明らかに損なわれていた」とのこと。

SIRT1が欠けているマウスの脳を解析し、Tsai博士は神経をつなぐシナプスに注目しました。シナプスが少ないと、マウスは長期間ものを記憶することができないのです。

このことから、研究チームはこのプロセスにかかわっている分子の存在に気付きました。

また、SIRT1の欠けているマウスは、CREBと呼ばれるタンパク質の値も低かったそうです。CREBはほかのタンパク質と一緒に、神経の接続を強化する働きをします。

さらに研究を進めた結果、SIRT1にはCREBの値を調整する作用があることがわかりました。

小さなRNA(リポ酸)であるmicroRNA-134とmiR-134という物質があり、SIRT1は、通常、YY1と呼ばれるタンパク質と結びついて、miR-134の生産量を制御しています。

ところが、SIRT1がないと、miR-134の生産に歯止めが効かなくなります。miR-134はCREBの生産を指示するRNAをシャットダウンする働きを持つため、結果的にCREBの総量が減ってしまうのです。

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