アンチエイジングの酵素は、学習能力と記憶力にも関連している 3/3

ロサンゼルスにある南カリフォルニア大学のValter Longo博士も、似たテーマの研究に取り組んでいますが、この研究結果によって、SIRT1が、体内の物質を制御し、様々な代謝の仕組みや細胞の機能を支配している可能性が高くなったと話しています。
Longo博士による研究は、7月21日発行のNeuroscience紙で発表される予定で、研究内容は、同じく、SIRT1が学習能力と記憶力に与える影響となっています。
彼は、SIRT1の作用を増幅させ、記憶力を上昇させる考えに警鐘を鳴らしています。マウスを用いた新しい実験では、SIRT1の量を増やしても、記憶力テストで普通のマウス以上の成績を残すことはできなかったそうです。
また、SIRT1が過剰な状態が長期間続く場合、どのような影響が出るかは、まだ研究されていません。
Longo博士が以前に手がけた研究から推測すると、SIRT1の値を過剰に押し上げた場合、神経に悪い影響が出る可能性があるということです。
カリフォルニア大学で分子生物学を研究しているPaolo Sassone-Corsi博士は、SIRT1は、ほかのミクロRNAを制御する働きも持つと述べました。
「私が思うに、彼女はただ道をひとつ切り開いたに過ぎないでしょう。」
と、Tsai博士の今回の研究について、彼は話します。
「今、今までにはなかった新しい視野の発現を目の当たりにすることができます。これは本当に刺激的なことですよ。」